鹿島槍ヶ岳 -双耳峰の名峰-


色付き始めた初秋の鹿島槍ヶ岳
標高2889mの鹿島槍ヶ岳は後立山連峰のほぼ中間に位置し、北には五竜岳から唐松岳、白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳と山並が続き、南には爺ヶ岳から鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、針ノ木岳へと稜線を伸ばしております。

鋭い岩稜と深い谷、そして谷に多くの残雪を抱える鹿島槍ヶ岳はアルペン的な景観がすばらしく後立山連峰の盟主として多くの登山者に親しまれております。

南峰と北峰の二つのピークを持ち、双耳峰として知られ、夏の季節は岩と残雪のハーモニーが美しく、秋には鮮やかな紅葉に包まれる、険しい中にも優雅で品格のある山容が多くの人達を魅了しております。

登山シーズンは稜線の雪が消える6月下旬から新雪が舞い降りる10月中旬頃までが一般的です。

本格的な夏山は梅雨明け直後の7月下旬から8月上旬がもっとも天候が安定して適期といえます。




出発の準備をする登山者
この前までのページは

爺ヶ岳1のページへ(扇沢より種池山荘へ)
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冷池山荘から鹿島槍ヶ岳山頂への踏破に向けて、朝暗い内より出発の準備をする登山者たち。

冷池山荘より出発をしてピストンで戻る場合は余分な荷物は山荘に置いて、身軽にして出掛けるといいでしょう。

そのまま縦走して五竜に抜ける場合は八峰キレットを通過していきますので、装備は万全に。

山荘を出発する登山者


テント場にて朝の出発の準備をする登山者たち
山荘を出るとすぐ左手にテント場があり、テント場の人達も朝の出発の準備であわただしく動いておりました。
ここからの剱・立山連峰の眺めもすばらしいです。


早朝の剱・立山連峰を望む

色付き始めた紅葉の中を、山頂に向かって序盤の行程を一歩一歩確実に進む登山者。

序盤の登山道を行く


紅葉の鹿島槍ヶ岳が朝日を受けて朱色に輝く


布引山に向かって
最初の目的地、布引山に向かって序盤のまだゆるやかな登山道を行く。
布引山付近は夏の季節にはシナノキンバイやミヤマキンポウゲなどの高山植物が咲競う。

標高2683mの布引山が鹿島槍ヶ岳山頂踏破の前に立ちはだかる。

ジグザグの登山道が続く。朝の目のさめていない体には、負担は少なめに、ゆっくりのんびり登って行って下さい。30分頑張ればクリア出来ます。

標高2683mの布引山


布引山に取り付く

布引山のジグザグの登山道を行く登山者


標高2683mの布引山山頂指標
布引山山頂へは冷池山荘からは約1時間の行程となります。
登山道は山頂のすぐ下に付いておりますので、時間的に余裕がある場合は立ち寄って見て下さい。
また視点の違った豪快な山並を楽しむ事が出来ます。

布引山山頂のすぐ下に付いている登山道を行く登山者。
ここで布引山の登りは終了して、いよいよ主役への登りとなります。ここで一息入れる登山者が多く見られます。

布引山の山頂付近の登山道を行く登山者


鹿島槍ヶ岳南峰が姿を現わす。
布引山をクリアーして、いよいよ主役が登場です。手前には鹿島槍ヶ岳南峰がそびえる。登山道はしっかりしておりますが若干ザレている個所もありますので、慎重に登って行きましょう。


鹿島槍ヶ岳山頂部を望む(手前に南峰、後方に北峰)

山頂への登りに入る登山者たち。
小さいジグザグの登山道をくり返しながら登る。山頂部の稜線は風も強くなり、風も冷たい、手袋やウィンドブレーカーや雨具等着用をして余分な体温を奪われないように。
帽子も飛ばされそうになるのでしっかりかぶり直して下さい。
この時は鼻水ズルズルでした。

山頂への登りに入る登山者たち


山頂への登りの途中、後ろを振り返り布引山や遠くに槍や穂高の眺望を楽しむ


鹿島槍ヶ岳南峰山頂部を望む

山頂に到着した登山者たち


標高2889mの鹿島槍ヶ岳南峰山頂指標
標高2889mの鹿島槍ヶ岳南峰山頂に到着。
風は多少ありますが、天候も良好で、360度の眺望が望めます。
朝7時35分

山頂に到着をして、360度の眺望を堪能する登山者たち。

絶景を堪能する登山者


ダイナミックな鹿島槍ヶ岳北峰を望む


北峰山頂部を望む
標高2842mの北峰山頂部を撮る。
山頂には登山者がすでに到達しており、北峰からの眺望を楽しんでいる。


手前、八峰キレットから中央の五竜岳から白馬方面の後立山連峰を望む


剱岳を望む、遠くには日本海も(岩と雪の山、剱岳は人を拒む険しさと迫力を感じます)


日本の三大霊山の一つ立山連峰を望む

登山者が次々と山頂に到着してくる。
後ろに種池からの稜線と爺ヶ岳三峰の稜線そして冷乗越から布引山稜線と一本の線がこの雄大な山岳に引かれているのがはっきりと望める。
人はこの稜線に自然の厳しさと素晴らしさを感じ、つらい登りもまた感激がそれを吹き飛ばしてしまう、山の魅力はなんと奥が深い事でしょう。

-記・写真 山田 輝-

稜線より山頂にたどり付く


雲の上に山頂部を出している妙高方面の山並を望む


正面に針ノ木岳を望む北アルプス北東部の雄大な山岳風景を望む


爺ヶ岳のダイナミックな山容を望む(この位置からは3峰が別々にしっかり望める)



鹿島槍ヶ岳山頂にて
山の自然は未知の部分もいっぱいあり、普段目にしている光景とはあまりにもかけ離れていて、目の前に見る光景は驚きの連続となります。

増しては標高2500mを越える高山帯では、長い年月を経て、その自然が造られて来ました。大自然はいつまでも、その自然のままにあることを願います。


記・写真 山田 輝



アクセス
[車]長野自動車道豊科ICから国道147号線、信濃大町から大町アルペンライン扇沢へ
[電車]JR信濃大町駅下車(バスにて扇沢へ40分)扇沢から柏原新道登山口10分
(バス利用は川中島バス、松本電鉄バス、北アルプス交など)
お問い合せ
大町市商工観光課 0261-22-0420




タカネシオガマ

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・季節の輝きを求めて
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にぎわう夏の上高地河童橋付近
旅行中は免疫力も高まり、肌の老化や生活習慣病の予防の効果も期待出来る

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