槍ヶ岳から南岳 大キレット 北穂高岳へ


槍ヶ岳方面から見た穂高連峰の岩陵郡 2005/8/2撮影
槍ヶ岳から北穂高岳への縦走は正面には穂高連峰の急峻な岩陵の世界が広がり。右手の西側方面には笠ガ岳から西鎌尾根から続く黒部源流の山々が連なり、左手の東側には常念山脈の主峰常念岳がそびえ、槍ヶ岳からは東鎌尾根が大天井方面に彎曲を描きながら悠然と横たわっている。
長い尾根と渓谷が複雑に構成されており、自然の持つ驚異と偉大さと、自然が造り出した美しさに心を奪われてしまいます。
槍ヶ岳から北穂高岳へは途中、大喰岳3101m、中岳3084m、南岳3032mそして最大の難所大キレットを越えて行きます。天候、体調、体力、知力すべてを駆使してこの豪快な穂高、槍の尾根の縦走コースを楽しむ。

コースと所要時間
ここには上高地からのもっともポピュラーなコースを紹介。
第1日目 
上高地バスターミナル-(45分)-明神-(45分)-徳沢-(1時間)-横尾-(1時間30分)-槍沢ロッジ 1日目歩行時間4時間
第2日目 
槍沢ロッジ-(30分)-旧槍沢小屋跡-(30分)-大曲り-(50分)-天狗平分岐-(1時間10分)-ハイマツ帯槍見-(40分)-殺生分岐-(1時間)-槍ガ岳山荘(槍ガ岳往復50分)
2日目歩行時間5時間30分(休憩含まず)
第3日目
槍ガ岳山荘-(35分)-大喰岳-(35分)-中岳-(45分)-天狗原分岐-(15分)-南岳-(15分)-南岳小屋-大キレット(3時間)-北穂高小屋 3日目歩行時間5時間20分(休憩含まず)
第4日目
北穂高小屋-(2時間)-涸沢-(1時間20分)-本谷橋-(55分)-横尾-(45分)-徳沢-(45分)-明神-(45分)-上高地バスターミナル 4日目歩行時間5時間30分(休憩含まず)

その他のコースとしては
中房温泉-燕岳-大天井岳ー喜作新道-西岳-東鎌尾根-槍ガ岳の表銀座コース
上高地-徳沢-長塀尾根-蝶ヶ岳-常念岳-大天井岳-西岳-東鎌尾根-槍ガ岳の表銀座コース
黒部源流の山々から-西鎌尾根経由-槍ガ岳の裏銀座コース
穂高連峰-大キレット-槍ガ岳のコース
渓谷からはポピュラーなコースとしてここに紹介しました上高地から入山して槍沢を登るコースなどがあります。
・このページでは
の部分を紹介します。


槍ヶ岳ご来光 2005/8/2撮影

ご来光を見るために、まだ暗い内から槍ヶ岳山頂に登った人達。バックの青空が今日の好天を約束しています。

槍ヶ岳山頂の人達


朝の槍沢
朝日が登り始め、槍沢の岩肌に光りが当たり始めた瞬間。
下部に見える建物は殺生小屋。


朝の槍ヶ岳山荘

穂高方面に旅立つ人達

西鎌尾根と黒部源流の山々。


朝日に映える笠ガ岳
朝日が当たり始めた笠ガ岳。
好天の中、西側にくっきりそびえ、いつまでもその雄姿を見せてくれている。


大喰岳を望む

大喰岳山頂指標と槍ヶ岳


大喰岳山頂より槍ヶ岳を望む
大喰岳山頂から槍ヶ岳とそこから続く東鎌尾根。
その遠くには白馬の山々から鹿島槍ガ岳、爺ガ岳の北アルプスの眺望が望める。

大喰岳(3101m)から中岳(3084m)へ、3000mからの豪快な景色を楽しみながら、好天に恵まれた尾根を行く。

中岳への登りを行く


中岳

中岳山頂指標とバックに穂高の山々


天狗原への分岐の道標
天狗原への分岐地点。
氷河公園、天狗原を経て槍沢へ


天狗原分岐地点より槍ヶ岳を望む


天狗原分岐地点より南岳を望む
天狗原分岐地点より南岳を望む。
南岳の向こう側には南岳小屋そこから大キレットそして北穂高岳がその向こうにそびえる。


常念岳と南岳山頂指標

南岳でしばしの休憩を楽しむ


南岳小屋と穂高連峰
南岳を下りはじめると南岳小屋とその向こうに穂高の山々がそびえ立つ。快適な尾根歩きも南岳小屋で終わり、ここから北穂までは大キレットの難所に挑む

南岳小屋。ここから一気に急峻な岩壁を下る。そして大キレットのコルへ。そしてまた急峻な岩場を登り返し、北穂高小屋へ


大キレットスタート地点より


垂直の岩場を下る

第一段階をクリア、休憩をする人達


下りから登り返しに

途中の岩場で一息入れる人達


南岳より大キレットを下って来た山稜を振り返って
大キレットのコルから下って来た南岳方面を望む。

北穂高岳への登りに入る登山者。
左の山稜の頂きが北穂高岳山頂。目指す今日の宿はそのトップにある、北穂高小屋。


道なき岩をよじ登る

一歩一歩よじ登る


岩、岩、岩を行く

ナイフブリッジから垂直の岩壁を下るそしてまた登る


大キレットをのぞき込む

北穂高岳北壁の垂直の大岩壁。トップに北穂高岳山荘の屋根がチラっと見えます。
左端の丸印は登山者の進行方向の岩のマーキングです。

北穂高岳北壁


滝谷の風景
大キレット途中より滝谷を撮る。


後半の難所を行く

そして登り

頂きを目指してまた登って行く。空の青さと雲の白さのコントラストが美しいのに、
静寂の中、最後の力を振り絞って登る。

山と雲と青空と

信州の旅.com掲示板

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目の前に見えた北穂高小屋
北穂高岳小屋に向かって、


北穂高小屋に到着

標高3106mの北穂高岳山頂に立つ


大キレットをクリアして北穂高小屋のテラスでの至福のひととき


北穂高岳と北穂高小屋 槍ヶ岳の花たち

●山行メモ
昨日槍沢より槍ヶ岳に登り、槍ヶ岳山荘に宿泊し、今日はいよいよ大キレットに挑戦です。槍ヶ岳山荘を5時40分に出発。出発地点からの笠ガ岳、西鎌尾根の眺望もすばらしく、しばし撮影に没頭。そして一路標高3101mの大喰岳に向かう、一旦下り、そして大喰岳に登り返す。35分程で大喰岳山頂に到着。そこからの槍ヶ岳の全容は迫力のあるダイナミックさで圧倒されました。また東鎌尾根も稜線をくっきり浮かび上がらせ、その鋭さは驚異と興奮を呼び興させる。興奮の中、大喰岳をあとに中岳に向かう。中岳からは穂高連峰の岩陵の山々が大迫力で迫って来る。足元にはイワギキョウやウスユキソウ、ヨツバシオガマなどの花たちが朝日をあびて輝いていた。中岳を過ぎると、天狗原の分岐にかかる。氷河公園を抜けて槍沢へ。天狗原の分岐からは南岳の眺めが良好でその向こうにある、大キレットの重圧が覆いかぶさってくる。南岳山頂からは常念岳が東側にそびえ逆光でまだ暗く見え、稜線のみが際立っている。南岳山頂にはひと休みしている人達で賑わっていた。南岳山頂からは何も遮るものがなく穂高連峰の岩陵地帯が迫って来る。山頂からすこし行くと南岳小屋が見えて来る。南岳小屋で中休止をして、水分と多少の食料を収め、気分を整えて、大キレットに挑んだ。最初から鋭い落ち込みで、足場を一歩一歩確保しながら慎重に進む。先には鋭い岩場の尾根が望め気が引き締まる。垂直の長い鉄ハシゴ、急峻な岩場をクリアしながら慎重に進む。他のパーティーの人達も慎重にまた確実に岩場をクリアして行く。30分ほどの下りで最初の難関の下りをクリアする。不安定な岩場の上でひと休みをする。そこから再び下り少し行くと、大キレットのコルのあたりに着く。ここからはまた激しい登りが始まる。ナイフブリッジ、垂直の岩場、絶壁の横断、両手、両足を駆使して安定を保ち、安全に進む。まわりの景色も変わり、絶壁の滝谷や北穂の北壁の絶壁が目に入って来て、自分の居場所が小さく見えて来る。しかし天候も良く視界も充分に利いているのでそれほど恐さは感じていない。目的の北穂高小屋も時々見え隠れしているので、安心感はありました。大きな岩場を取り巻くように回り込んで行くと、北穂高小屋の真下に出ました。このときは本当にほっとしました。あそこまで頑張れば今日の行程は終了すると思いました。最後の急峻なジグザグをゆっくり登り、槍ヶ岳山荘を出発してから6時間20分で北穂高岳山頂に立つ事が出来ました。北穂高小屋のテラスでのビールの味はまた格別でした。
-記・写真 山田 輝-

アクセス
[車]長野自動車道松本ICから国道158号線を梓川沿いを沢渡まで、ここからバスで上高地へ入山
[電車]JR中央本線松本駅より-(松本電鉄上高地線30分)-新島々ここからバスで上高地へ入山
お問い合せ
松本市アルプス観光協会 0263-94-2221

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季節の輝きを求めて
信州の季節が織りなす瞬間の美しさを画像にて一同に紹介し、楽しんでいただいております。


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周辺情報




上高地1 夏の大正池から河童橋(00/8/30)
上高地2 新緑の河童橋から明神池(01/6/13)
上高地3 紅葉の大正池から河童橋(03/10/16)
上高地4 紅葉の河童橋から明神池(03/10/16)
上高地5 上高地から横尾へ
(05/8/1)
上高地の山野草


北穂高小屋創設者 小山 義治さんの訃報
2007年4月24日、北穂高小屋創設者の小山 義治さん(87才)が天国に召されました。
1919年(大正8年)に東京都南多摩郡恩方村(現八王子市)に生まれ、家業の農業を小学校卒業後から手伝い始めた。戦争が激化するなか、戦場へ駆り出されて死ぬのを恐れ、病気を悪化させて徴兵を免れた。24才頃からその後ろめたさを振り切るように、滝谷で岩登りに熱中をした。
その苦悩の中で、登山の素晴らしさを感じ始め、この北穂高岳山頂に山小屋を建てる事を決意し、上高地の奥地、横尾谷の小さな洞くつで寝起きし、一人で木材を切り出し、標高差1400mの北穂高岳山頂まで木材を仲間と担ぎ上げた。
「鳥も通わぬ滝谷」と言われる絶壁の滝谷。それを見下ろす北穂高岳(標高3106m)の山頂近くに建て始めたのは終戦も間もない1947年の事だ。
最後の一本は長さ6m、重さ140kgの梁(はり)で、この時は「背中の骨が折れるほどの痛みだった」と言い残されている。
翌年の1948年に完成し、難所の大キレットを越える、槍穂高連峰を縦走する登山者にとっては心強い存在の山小屋となりました。
クラシック音楽を愛し、山の絵を描く趣味を持ち、80才を越えても山小屋まで自分の足で登っていた。
こころからのご冥福を祈ると共に、槍穂高に登られる登山者の安全をいつまでも見守っていて下さい。
心静かにお休み下さい。
さようなら
-信州の旅.com 登山取材チームより-