金沢市 -加賀百万石の城下町-


伝統的な佇まいを残す ひがし茶屋街

加賀百万石の城下町、金沢市は初代当主・前田利家によりその地位を築いた。戦国時代に武将・織田信長より能登1国を与えられていたが、その後の功績により所領を越中西三郡が与えられて、100万石の大名となる。

戦国時代を切り抜け、江戸の文化が花開き、加賀百万石の城下町・金沢はきらびやかな文化と伝統的なしきたりや工芸品など多くの産業も注目をされ栄えて来ました。

明治2年版籍奉還となり加賀藩から金沢藩と定められた。

金沢市は戦争でも戦火を逃れたり、大きな災害にも遭遇していない事から、歴史ある建造物や自然遺産も残り、今日の人気の基となっております。

人口46万都市の金沢市は北陸新幹線も開業し、歴史ある文化のかおりと伝統工芸、そして北陸の幸の宝庫であり、旅の魅力もいっぱい。


 
金沢駅のシンボル 鼓門 

 ・ひがし茶屋街

 
賑わうひがし茶屋街

 
お茶屋さんの座敷風景

 
格子の趣に格式あるお茶屋さんの建物風景

 ひがし茶屋街」は国の重要伝統的構造保存地区に選定されており、花街の雰囲気がそのまま残り、金沢の歴史の中での華やかな部分が伺い知れる事が出来る。

ひがし茶屋街の前身である「東の廓」は1820年(文政3年)から昭和初期にかけて金沢で最高の格式を誇る茶屋街として栄えて来ました。

石畳が引かれたレトロなひがし茶屋街は古くから演芸場や映画館のある金沢でも有数の繁華街でした。

今でも6軒のお茶屋に14名の芸鼓さんが所属しています。

ひがし茶屋のお茶屋「志摩」は国の指定重要文化財となっており、入場料を払って見学する事が出来ます。人々がいろいろな芸や粋なお茶屋の雰囲気を楽しんだ事が伺い知れます。

ひがし茶屋街のもう一つの楽しみは工芸品店めぐりです。金箔、加賀友禅、九谷焼、加賀蒔絵、山中漆器などの工芸品をゆっくり見て歩くのもいいでしょう。

・ 兼六公園

 
兼六園の苔むす大松も見応えがあり、名物のひとつになっております。

 
桜の季節も美しい風景を見せます

 
「雁行橋」は11枚の赤戸室石の姿が雁が列をなして飛んでいる姿に見立てて「かりがね橋」と云われる。また1枚1枚が亀の形をしているので、別名「亀行橋」とも呼ばれております。

金沢の兼六公園は日本三大公園(他には水戸の偕楽園、岡山の俊楽園)の一つにあたり、前田家が代々受け継ぎ約180年をかけて現在の姿にしたと言われております。

国の国宝に相当する国の「特別名勝」に指定されております。
面積は約11haあり東京ドームの2.4倍もあり、園内には160種8000本の樹木があり、四季それぞれに美しい景色を見せております。

ミシュランガイドの旅行ガイドでも三ツ星ランクに評価され、海外からの来園も増えております。

 ・金沢城公園

 
金沢城50軒長屋と橋爪門続櫓

 
兼六園より近い重厚な石川門

 
お城の中央に位置する河北門

 
二の丸への最後の守りを固める橋爪門二の門

 金沢城公園は兼六園のすぐ隣りにあり、前田家代々の居城で、初代当主の前田利家が1583年から本格的な城造りが始まった。

度重なる火災で焼失した部分も多くありますが、平成の大改修で金沢城公園として復元が進んでおります。

見どころは威風堂々とした3つの御門。

1、橋爪門・・・藩主の住まいとなっている二の丸御殿に至る最後の門であり厳重な警備で、格式が高い。
橋爪門は一の門を入ると右手に荘厳な二の門があり、見上げると三階建ての橋爪門続櫓がそびえております。

2、石川門・・・兼六公園から三の丸に入るところに位置し、正面の門と見受けられますが、本来は前田家の本宅から兼六園へと通じる搦手門(からめてもん/裏門)でした。1950年に国の重要文化財に指定されております。中を見学する事が出来ます。外からは想像出来ない重厚な木造りが素晴らしい。

3、河北門・・・新丸から三の丸への境界に設けられており、主要な施設の真ん中に位置し、侵入者を防ぐのには絶好な位置にある門です。2階の櫓の中を無料で見学出来、見学者用のスロープからは五十間長屋や新丸広場が一望出来、金沢公園の中でも撮影スポットとなっております。


その他、菱櫓、五十間長屋、三十間長屋、石垣など見どころも一杯。

 ・近江町市場

 
ビルの谷間に佇む、金沢の台所近江町市場

 
近江町市場の全景風景

 
北陸の海の幸がところ狭しと並ぶ

 
大勢の人達で賑わう近江町市場

 近江町市場は金沢の台所として1721年(享保6年)に開かれた市場で、鮮魚や野菜、フルーツなど180の店舗が軒を連ね、活気溢れる市民のための市場。

北陸の海で穫れた新鮮な魚や野菜、果物が朝早くから並び、威勢の良いかけ声が飛び交う。

またその場で焼いたり、揚げたりした魚料理の食品やフレッシュジュース、大学芋などの販売もしており、つまみ食い感覚で金沢の食を味わう事が出来る。

近江町市場の上手な利用法
1、朝早いお出かけの際は、新鮮な魚を買い、夕方は閉店近くになると、まとめ売りや値引きがあるので、お得な買い物が出来る。

2、買い物はお店の宅配便を利用して、手ぶらでのショッピングを楽しむ。

3、市場が発行しているフリーペーパーの情報をキャッチして、旬の情報やお得情報も掲載されているので、早めの情報のキャッチで買い物上手に。

 ・長町武家屋敷通り

 
閑静な佇まいを見せる武家屋敷通り

 
門構えも古き時代をしのばせる

 
土塀が続く武家屋敷通り

 
 
一般公開をしている野村家屋敷跡

 長町の武家屋敷が残る地域は、金沢市の中心地にあり、古くからこの地域は武家の屋敷が多く、静かな土塀の佇まいを見せております。

武家屋敷は長町を流れる大野庄用水と鞍月用水の2つの用水に挟まれたエリアにあります。

大野庄用水は武家屋敷跡と一帯化されており、上流から下流に向かって、「一の橋」、「二の橋」、「三の橋」、「四の橋」と続き、

その光景は金沢の特徴を良く現し、金沢の印象を強く感じる所です。

・ にし茶屋街

 
にし茶屋街のこだわりを伺わせる茶屋街風景

 
今でも営業されているお茶屋さん

 
右の建物はにし茶屋街資料館で歴史ある数々の資料が展示されております。

 にし茶屋街は1820年(文政3年)に加賀藩から公許された花街です。
ひがし茶屋街も同じ年に公許され、金沢城からの方角によって、「東の廓(くるわ)」「西の廓(くるわ)」と呼ばれておりました。

にし茶屋街は当初はエリアの周囲に堀が張り巡らされており、一般社会とは遮断された「廓(くるわ)」が形成されておりました。

にし茶屋街はひがし茶屋街に比べると規模は小さいのですが、通りの両側には茶屋建築が並び、往時の賑わいを偲ばせております。

1820年の公許以来、金沢で最高の格式を持っていたのは「ひがし茶屋街」でした。

にし茶屋街は「ひがし」に対抗するために気張った試みをする気質が育まれて来ました。
「ひがし茶屋街」への対抗心という視点で街並みを眺めてみると、「にし」の街並みにはキラリと光る斬新さが見られます。

にし茶屋街には今でも4軒のお茶屋さんに19名の芸鼓さんがおります。これは3つの茶屋街の中ではもっとも多い数です。

にしの茶屋街は今風の街並の中に佇む、小粋な芸処です。

 ・妙立寺

 
妙立寺の入り口正面より

 
妙立寺本堂

妙立寺は1643年(寛永20年)に創建されたと知らされております。
日蓮聖人の法孫の日像上人の作と伝えられている「祖師像」が安置されて、霊験特に著しく、前田家祈願所として古来より衆人の信仰が厚い。

妙立寺は建築の複雑さに特徴があり、それにより世に広く知られて来ております。
多くの階段や迷路状の廊下等の構造の微妙さは、今日では全国でも数少ない物とされております。

・香林坊 片町 堅町界隈 -金沢の流行の先端を行くトレンドの町-


香林坊 夜の片町界隈

流行に敏感な金沢の人達がもっとも注目している地域、香林坊・片町 堅町は金沢の流行の発信地ともなっており、伝統工芸品の店から雑貨ショップ、ファッションストリート、飲食店、各種個性派ショップが軒を連ねていて、自分好みの品々を気ままに楽しめるタウン。

・宿泊情報


アクセス
[電車]北陸新幹線金沢駅よりバスにて各所へ移動
お問い合せ
金沢市観光協会 076-232-5555


・周辺情報
金沢は能登半島の付け根にあり、そこからは石川県及び能登半島めぐりの旅が楽しめる。荒海・日本海の景観と能登半島には地域の生き生きとした土地の表情が伺い知れます。
また北陸の名湯として加賀温泉郷も旅の大きな楽しむの一つ。

・加賀温泉郷

立山連峰

能登の海の幸
山中温泉
松尾芭蕉が「奥の細道」の途中で立ち寄  り、湯と景観に絶賛した温泉地、鶴仙峡の絶景は特に人気となっております。

山代温泉
加賀温泉郷の中ではもっとも大きい温泉街で、古い時代から多くの文人たちに愛されて来た温泉街です。
古総湯では明治期の総湯の雰囲気が味わえる。
粟津温泉
北陸最古の温泉で開湯から1300年の歴史を誇り、今も良質の温泉がこんこんと湧き出り、湯冷めしない美肌効果のある温泉と人気があります。
片山津温泉
霊峰・白山を望み、柴山潟を囲むように温泉宿が並び、湖底から湧き出るお湯は湯冷めしにくく、旅の疲れを癒してくれる。


・金沢グルメ情報
金沢に行って是非食べたいのがお鮨です。
回転すし、海鮮丼、極上すしなど様々なお寿司文化が根付いております。
金沢の人気の食を食べ歩こう。

海鮮丼
海鮮丼は近江町市場の中に人気の店がひしめいております。

和食処
町屋風のこざっぱりした和食処も新鮮な能登の魚介類料理も見逃せない。

加賀料理
歴史と文化に彩られた加賀の食文化を今に再現して、吟味された食材に洗練された技術がクオリティーの高い加賀料理を生み、
金沢の食の文化を伝える。

極上寿司
金沢には多くの寿司店が存在し、北陸ならではの極上な魚貝類を味わう事が出来る。

その他・金沢の食べ歩き処
・海鮮居酒屋
・加賀料理
・町屋風和食処
・金沢フレンチ 魚貝のフレンチ、能登牛  のステーキなど
・ご当地グルメ
(金沢カレー、百万石うどん、金沢おでん、金沢ホワイトぎょうざ、金沢8番らーめん、などなど)
・和カフエ 金沢の甘味処
・金沢スイーツ 金沢は全国一のお菓子処
楽しみいっぱいのスイーツ天国

・周辺情報

信州の登山、トレッキング情報を中心に季節の花情報、行楽情報等の最新の情報を発信しております。

-いつまでも残したい信州の自然風景-
信州の旅.com」の読者が選んだ、信州の美しい自然風景やダイナミックな大自然が造り出した絶景の造形美をご紹介しております。

・季節の輝きを求めて
信州の季節が織りなす瞬間の美しさを画像にて一同に紹介し、楽しんでいただいております。