天狗山荘から不帰ノ嶮(不帰3峰)を越えて唐松岳へ


天狗尾根の途中より唐松岳方面を望む(遠くに五竜岳から鹿島槍ヶ岳も望める)

北アルプス白馬天狗尾根から天狗の大下り、不帰キレット、不帰の嶮(不帰ノ嶮、不帰3峰)を越えて唐松岳への縦走コースは大きなアップダウンと険しい山稜を征服するという醍醐味に溢れた山岳コースと言えます。

また眺望も素晴らしく、西側には立山連峰から剱岳を望み、前方には不帰ノ嶮・不帰3峰を望み、その奥には唐松岳から五竜岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳と北アルプスの盟峰がそびえる。

天候に恵まれれば、素晴らしい眺望とダイナミックな山稜の山旅が楽しめるが、天候が荒れると厳しい様相に一変する。

特に不帰2峰の北峰は急峻な岩場の連続となり、気の抜けない箇所ですが、慎重に行動すれば問題等はありません。



・所要時間
天狗山荘ー(1時間10分)ー天狗の大下りスタート地点ー(40分)ー不帰キレットのコルー(35分)ー不帰1峰の頭ー(1時間20分)ー不帰2峰南峰の頭ー(40分)ー唐松岳山頂ー(15分)ー唐松岳頂上山荘
所要合計時間4時間40分(休憩時間含まず)


天狗山荘より朝の旅立ち風景
朝の旅立ち。
今日の行程は不帰ノ嶮(不帰3峰)越えがあり、緊張の出発ではありますが、天候も良く、ダイナミックな山旅の期待が膨らみます。

疲れもそれほどなく体力、気力とも充実しており、気持ちよく出発して行きました。


天狗山荘からすぐ尾根に出て、朝の剱岳を望む

朝日が当たり始めた天狗尾根を行く。
尾根沿いのしっかりした天狗尾根の登山道を天狗の大下りまでの行程をゆっくりペースで行く。

朝の天狗尾根を行く


ウルップソウ

タカネヤハズハハコ


天狗尾根より白馬鑓ヶ岳方面を振り返り、風景を撮影


天狗ノ頭の指標
天狗ノ頭に到着。

まだ起きていない体をいたわるように、一度目の休憩を入れている人達も見受けられる。


天狗の大下りスタート地点より唐松岳方面を撮る 


天狗ノ頭より、下りに入り、天狗の大下りへ向かう人達。

五竜岳や鹿島槍ヶ岳などが遠くに望め、気持ちよく朝の天狗尾根を行く。

天狗の頭を下る


天狗の大下りスタート付近より立山連峰から剱岳を望む

天狗ノ大下りは標高差300メートルを一気に下ります。前半部分は途中までは何カ所もクサリ場があり、慎重な行動が必要とします。中盤からはジグザグの下りとなりますがザレているところもありますのでゆっくり足場を確保しながらの歩行が必要です。
その下には不帰キレットのコルが控え、そこからは不帰1峰への登りが始まります。


天狗の大下りを上から見下ろす


天狗ノ大下りスタート地点のクサリ場

天狗の大下りクサリ場を慎重に下る


天狗ノ大下りのクサリ場を順番に下る

周囲を確認しながら下る


クサリ場をクリヤーして、ジグザグの登山道をコルに向かって下る


不帰キレットのコルへ向かう
多少ザレているジグザグの登山道をゆっくり下る登山者たち。
下には不帰キレットのコルが待っている。


不帰キレットのコル付近より不帰ノ嶮、不帰1峰とその奥に不帰2峰を望む

不帰ノ嶮不帰1峰への登りを行く。

岩石の登山道を一歩一歩確実に登って行く。

不帰1峰の頭に到着。

ここからは不帰ノ嶮、不帰2峰が目の前に立ちはだかり、その岩肌や急峻の登りのラインが見え、緊張感が高まる。

不帰1峰の頭の指標


山頂部にガスが舞う不帰ノ嶮、不帰2峰の北峰と南峰


2峰の岩場に咲いていたウスユキソウ

八方尾根丸山下に咲いていたチングルマ


不帰ノ嶮、不帰2峰の北峰の全容


不帰2峰の北峰の登りに取り付く

クサリ場を行く


不帰ノ嶮、不帰2峰の北峰の登り始めの風景と、不帰ノ嶮最大の難所の岩場を行く登山者たち


クサリ場を這い上がる(間下より写す)

垂直の岩場をトラバースする


クサリ場を登って来る登山者たち


岩場を慎重に登る

ルートを確認しながら


緊張の登りが続く中、空の青さと雲の流れに静寂と高度感を感じる

不帰2峰の北峰の山頂近くの岩場を慎重に行く。

山頂に向かって慎重に行く

不帰ノ嶮、不帰2峰の北峰の山頂下を回り込み、南峰への尾根を通過し不帰2峰の南峰の頭に到着。

北峰と南峰の尾根筋はしっかりした登山道が付いており、南峰の頭からもしっかりした登山道となっており、ここからは快調の山歩きが楽しめます。


不帰3峰方面と登山道を撮る

快調な足取りで進む内に唐松岳山頂に到着をする。

標高2696mの山頂からは南方向には五竜岳がそびえ、西側方向には立山連峰から剱岳が望め、

登って来た北側には不帰ノ嶮が目の前に立ちはだかっている。


山頂より唐松岳頂上山荘を望む

唐松岳頂上山荘


唐松岳山頂より五竜岳を望む


唐松岳山頂で記念撮影をする
栂池から入り、1日目は白馬乗鞍岳を目指して登り、その後小蓮華山、白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳、不帰ノ嶮を越え、3日目に唐松岳山頂に到着する。

3日目のこのコースは快適な尾根歩きと天狗の大下り、そして不帰2峰北峰の急峻な岩場を越える変化に富んだ魅力あるコースといえます。

記・写真 山田 輝
一部写真同行者の山田雄一君より提供


夏の雲が湧く不帰ノ嶮を撮る




タカネヤハズハハコ

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にぎわう夏の上高地河童橋付近
旅行中は免疫力も高まり、肌の老化や生活習慣病の予防の効果も期待出来る

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