2016年 諏訪大社御柱祭り
2016年4月2日〜6月15日

木落し坂にての勇壮な下社の木落し風景 

諏訪大社の御柱祭の起源はどの祭より古く、日本書紀に1500年前の記録が記述されております。全国に1万社以上在る諏訪神社の本家筋に当たる『信濃の国一の宮』諏訪大社の式年造営が7年毎に行われます。

平安時代の記録に残るこの催しは、七年毎の寅と申の年に行われ、山麓の6市町村20万人の氏子が参加します。

神殿の四隅に建てられる御神木は氏子達が御神木となる樅の木の見立て、伐採、山出し、里曳き、建柱の行事をすべて一年がかりで行います。

4月、5月の2ケ月間は熱狂的な山麓の氏子達であふれ豪快な祭典絵巻が繰り広げられます。諏訪大社は上社、下社からなりその上社に前宮と本宮、下社に春宮と秋宮とがあります。

上社は御神体を背後の守屋山としており成立は1500〜2000年前とされております。

下社の御神体は御神木とされ,それを祀る御神座が7年毎に新たに造営されます。


上社山出し 梃子衆、曳子衆に曳かれる巨大な御柱 

・2016年 諏訪大社御柱祭りスケジュール
平成28年春に開催される諏訪大社御柱祭の日程
☆上社 山出し祭 4月2日(金)〜4日(日)
☆上社 里曳祭  5月3日(日)〜5日(日・月祝・火祝)

☆下社 山出し祭 4月8日(金)〜10日(日) 
☆下社 里曳祭  5月14日(土)〜16日(月)

・2016年 諏訪大社・上社御柱祭り
諏訪大社上社の本宮と前宮の社殿の四隅にこの御柱が建柱されます。直径1mで12トンもの巨木8本が20kmの道程を10万人の里人に曳かれてまいります。

4月の山出し祭と5月の里曳き祭がおこなわれ様々な見せ場を展開してくれます。

上社の氏子は諏訪宿を中心とする氏子連とは異なり農村地帯を背景としているため奉納行事は地味な感じがします。
その反面、御柱にメドデコを取付けその上に選ばれた梃子衆がはれやかに騎乗し長い行程を曳かれて行きます。

上社川越しの風景 

上社御柱
曵行担当地区
山出し
4月2日(金)〜4日(日)
里曳
5月3日(日)〜5日(火・祝)
綱置場出発
木落とし
川越し
御柱屋敷到着
御柱屋敷出発
建て御柱
本宮一
諏訪市豊田・四賀
2日7:30
3日9:00
3日13:30
3日14:30
3日
前宮一
中洲・湖南
2日7:30
3日10:00
3日14:30
3日15:30
3日
本宮二
諏訪市富士見町本郷・境・落合
2日7:30
3日11:00
3日15:30
3日16:30
3日
前宮二
茅野市泉野・原村
2日7:30
3日13:00
4日9:30
4日10:30
3日
本宮三
富士見町富士見・茅野市金沢
2日7:30
3日14:00
4日11:00
4日12:30
3日
前宮三
茅野市湖東・北山・米沢
2日7:30
4日9:00
4日13:30
4日14:30
3日
本宮四
茅野市玉川・豊平
2日7:30
4日10:00
4日14:30
4日15:30
3日
前宮四
茅野市ちの・宮川
2日7:30
4日11:00
4日15:30
4日16:30
3日
[注]いずれも予定時刻
[注]上社山出し祭り 4月2日(金)〜4日(日)・上社里曳祭り 5月3日(日)〜5日(火・祝)
上社御柱祭
めどでこに乗る男たちの心意気 
仮見立て、本見立て、伐採と続いて来た御柱祭の総仕上げが、モミの巨木を人力だけで曳き、社殿の四隅に建てる「山出し」「里曵き」の一連の行事が始まる。
その開始を告げる上社山出しの曳行は4月2日の朝、茅野市玉川の網置き場から始まります。木遣りの声を合図に「めどでこ」に乗る男衆はいっせいに「おんべ」を振り、御柱がゆっくり動き始めます。

穴山の大曲、木落し、川越しと御柱は進む
山出し最初の難関は穴山の大曲り、両側に家が立ち並ぶ街路を2階の高さほどもある「めどでこ」を付けたまま曲がります。
2日目の見どころは「木落し」2010年度は木落し場が改修され、高さ、長さともスケールアップいたしました。
そして山出し最後の難関「川越し」冷たい雪解け水が流れる宮川に勢い良く飛び込む、曵き子の心意気に驚かされる。

御子屋(おこや)の山のモミの木は、里へ下りて神となる
勇壮で豪快でダイナミックな山出しが終わって1ヶ月。里曵きでは祭りの雰囲気が一転、時代絵巻さながらの騎馬行列や長持行列、花笠踊りなどが御柱街道を彩ります。2日目に前宮で、3日目には本宮で建御柱となります。
ラッパや木遣りの響く境内で、切り出されたモミの巨木が神となる時を迎えます。

・2016年 諏訪大社・下社御柱祭り
下社の春宮、秋宮の社は旧中仙道の諏訪宿沿いに位置します。御柱は12kmの距離を引かれ2〜3日の行程にて春宮、秋宮の境内に入ります。すべて氏子の人力のみにて曳き建てが行われる方式はいにしえから変わらず続けられております。

御柱の里曳きは境内への建御柱で終わりますが諏訪宿では騎馬行列、長持行列、花笠踊、竜神踊りなどの時代絵巻がひろげられております。

近年の御柱祭は100万人の人出で賑わい豪快な木落としの場所に近づけなかったツアー客が多かったと聞いています。下社は諏訪宿を中心とする氏子連にて行われる為、きらびやかな奉納行事が多く見られます。

下社山出し風景 

下社御柱
曵行担当地区
山出し
4月8日(金)〜10日(日)
里曳
5月14日(土)〜16日(月)
棚木場出発
木落とし
注連掛到着
注連掛出発
建て御柱
春宮四
岡谷市湊
8日6:30
8日13:00
8日15:30
14日
春宮三
岡谷市川岸
8日7:00
8日14:30
8日17:00
14日
秋宮二
上諏訪
8日7:30
8日16:00
8日18:30
14日
秋宮四
岡谷市岡谷3区
9日6:30
10日13:00
10日15:30
14日
春宮一
岡谷市岡谷7区
9日7:00
10日15:00
10日17:30
14日
春宮二
岡谷市長地
9日8:00
11日11:00
11日12:30
14日
秋宮三
下諏訪
9日8:30
9日14:30
9日17:00
14日
秋宮一
下諏訪
9日9:00
9日13:00
9日15:300
14日
[注]いずれも予定時刻 下社建て御柱は時刻未定
[注]下社山出し祭4月8日(金)〜10日(日)・下社里曳祭5月14日(土)〜16日(月)

下社の木落し坂での豪快な木落し風景 
下社御柱祭
狭い山道を下り、初日から木落しへ
上社山出しから1週間後の4月9日午前7時(予定)、いよいよ下社の山出しが始まります。曳行開始地点は八島高原下の山中、東俣の棚木場。狭い山道を下る下社の御柱は、めど穴に曵き綱を結んだだけの古風な形式。素朴なゆえに豪壮な趣はいっそう引き立ち、他に類を見ない豪快な木落しにつながります。初日に早くも3本の木落しが行われます。

熱い血をたぎらせ命がけの木落し
下社山出しの最大の見どころが木落し、平均斜度32度、長さ約100mの木落し坂の頂上に御柱がせりだすと、砥川の対岸まで埋め尽くす大観衆から地鳴りのようなどよめきがおこります。
先端に乗る「華乗り」をはじめ大勢の男たちを乗せたまま一気に滑り落ちる御柱。まさに命がけです。
今回は木落し坂が改修され、さらに迫力ある木落しが期待されます。

騎馬行列、長持行列も里曵きの見どころ
下社は里曵きも木落しから始まります。まず注連掛(しめかけ)から国道142号線へ、さらに春宮の入り口でもミニ木落し。春宮から秋宮までの道筋では伝統的な騎馬行列や長持行列が曵行を飾り、祭り一色の華やいだ雰囲気が繰り広げられる。
初日には春宮一の建御柱、最後は3日目の夕刻、秋宮四の建御柱が行われ、御柱祭のフィナーレを飾ります。

・伐採
御柱に使われる用材は、下社では八島高原に近い束俣国有林から切り出される樅(もみ)の木の大木である。

御柱の3年前に仮見立て、2年前に本見立て、前年に伐採される。4本の柱の長さは、一の御柱が五丈五尺(16,7m)で「以下五尺落ち」と言われ、二の御柱は五丈、三の御柱は四丈五尺、四の御柱は四丈と、五尺ずつ短くなる。

・山出し
四月の山出し祭りでは、伐採地から大平棚子場の御柱置場まで搬出された御柱を、国道142号線沿いの注連掛まで曳行する。

この途中、傾斜度35度、100mにも及ぶ急坂を落とす木落としでは、自他共に認める御柱男たちが命懸けで御柱に乗っておりようとする。

これが下社最大の見せ場である。

・里曳き
五月の里曳き祭りでは、注連掛から春宮と秋宮にそれぞれ御柱を曳き付け建御柱が行われれる。

騎馬行列や長もち、神輿、民謡踊りなど華やかな催し物が繰り広げられ、町内は御柱祭一色に染まる。
下諏訪産業観光課より一部画像、情報利用させていただきました。


アクセス
[車]中央自動車道諏訪IC・長野自動車道岡谷IC
[電車]JR中央本線上諏訪駅下車・JR中央本線下諏訪駅下車
お問い合せ
・諏訪市観光協会 長野県諏訪市高島1-22-30 TEL0266-52-2111 http://www.suwakanko.jp/
・諏訪市観光案内所 TEL0266-58-0120
・下諏訪町商工観光課 長野県諏訪市下諏訪町 TEL0266-27-1111
・下諏訪観光協会 http://shimosuwa.com/